北海道電、中部電、中国電 科学技術功労者賞受賞
文科省が、科学技術分野において顕著な成果を収めた者を顕彰する、今年度の文科大臣表彰を北海道、中部、中国の3電力がそれぞれ受賞した。
同表彰は、科学技術に携わる者の意欲向上を図り、日本の科学技術の水準向上に寄与することを目的として、科学技術賞、若手科学者賞、研究支援賞、創意工夫功労者賞を授与する制度。このうち、優れた創意工夫により、職域での技術改善向上に貢献した者を称える、創意工夫功労者賞に北海道、中部、中国の各電力が選ばれた。受賞者は、今月14日から20日まで開催される、科学技術週間の行事の一環として、同週間中に推薦機関の北海道、岐阜県、山口県からそれぞれ表彰される。
北海道電は「バグフィルターろ布洗浄装置および洗浄方法の考案」と「コンクリート柱中間補強金具の考案」の2つの功績が認められた。前者の開発に携わった同社火力部の西野孝紘氏、知内発電所の宮田昌明氏、総合エネルギー事業部の矢野絢一氏、後者の開発を牽引した、総合研究所ネットワーク技術グループの宮内克治氏、同グループの大道靖史氏と、北海道電ネットワーク配電部設備企画グループの森川裕峰氏の計6人が、創意工夫功労者に選出された。
中部電は「茶屋野水力発電所水車摩耗対策の考案」に取り組んだ、岐阜水力センター飛騨水力管理所の柳元貴斗氏の功績が高く評価されて受賞。中国電は、本社の中野大輔氏、植田正孝氏、同社柳井発電所の財間則之氏が行った「下関発電所構内空気系統機器の最適化による改善」の取り組みが高い評価を受け、同功労者賞に3氏が選ばれた。
