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関西電 嶺南コネクテッド構想の全体骨子策定

 関西電力は、福井県や嶺南6市町と共に、嶺南地域の特徴を活かした、新たなゼロカーボン・スマートタウンを整備する。同県南部に位置する敦賀、小浜両市、美浜、若狭、おおい、高浜4町で構成する同地域が、ゼロカーボンを牽引する―という将来像の実現に向けて取り組みを推進。6市町共通の認識を図るため、全体コンセプト骨子を策定し、このほど開催された「福井県・原子力発電所の立地地域の将来像に関する共創会議」に示すと共に、今後、開発地点や開発事業者を選定した上で、整備を進める考えを示した。
 「ゼロカーボンライフスタイルエリア『嶺南コネクテッド』」と呼称する同取り組みは、それぞれの市町において、スマートタウンを構築することに留まらず、スマートタウン同士を、〇ゼロカーボン、〇防災・レジリエンス、〇多様なライフスタイル、〇先進技術を活用した便利な暮らし、〇電力取引市場などへの参入―の5テーマでつなぐことで、スケールメリットを創出する。さらに、県外からの移住・定住も促すといった、連動型スマートタウンを目指すもの。
 同スマートタウン整備の一環として関西電は、太陽光や蓄電池などを導入した、省エネルギー・省CO2型の社宅・寮を整備する。高浜町安土地区に400戸程度、おおい町本郷地区に300戸程度を整備する計画で、来年度にも調査設計を開始。30年頃までの完成を目指すと共に、地域で活用できる、EV充電サービスやEVシェアリングサービスの導入を検討。災害時における非常用電源として、太陽光、蓄電池、EVなどを地域へ開放することも計画する。