中部電 清内路水力工事が日建連の土木賞受賞
中部電力が、23年10月に運開した清内路水力(5630㎾)の土木・建築本工事が、日本建設業連合会(会長=宮本洋一・清水建設会長)の今年度「土木賞」に選出された。同賞は「経済を支える社会基盤である土木構造物の施工プロセスにおいて、最も優れた取り組み」を選出・表彰する、19年創設の優良事業者の年次顕彰。受賞対象となった清内路水力は、中部電にとって996年に運開した平谷水力(8100㎾)以来、20年ぶりとなる流れ込み式水力で、同社が、前田建設・西松建設・シーテック・吉川建設・木下建設の5社JVに発注して18年5月に着工し、22年7月に竣工した。
工事では「堰堤からの取水により低コストで環境負荷の少ない流れ込み式水力を整備した環境への配慮」(審査委員会)と共に、発電所の建設工事や導水路のトンネル掘削などにおいて「極狭小断面のNATM工法レール方式の導入や、高低差のある水槽工事での長距離圧送のためのコンクリート性状の最適化などにより、建設コストの最小化を達成した」(同)点などが高く評価された。
また、優れた建築物に授与される「BCS賞」には、日本エスコンなどが北海道北広島市で進める地域再開発プロジェクトの中心地となる、プロ野球・日本ハムファイターズのホーム球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」(施工は大林組、岩田地崎建設、22年12月竣工)など15件が選出された。土木賞は中部電の清内路水力工事など12件。
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