テクノ中部 知見活かした環境事業に高評価
中部電力グループのテクノ中部は、今日１日から開催される異業種交流展示会「メッセナゴヤ２０２３」に出展し、カーボンニュートラル・環境分野における同社の取り組みを広く紹介する。愛知万博の理念「環境、科学技術、国際交流」を継承する事業として、06年にスタートした同展示会は、業種・業態の枠を超えた幅広い分野・地域からの出展者・来場者の取り引き拡大をはじめ、情報発信、異業種交流を図ることを目的に開催される、国内最大級のビジネス展示会。今年度は、今日から30日までオンラインによる展示会、８日から10日までの３日間は、名古屋港金城ふ頭のポートメッセなごやを会場に、リアル展示会が行われる。
中部電グループで唯一、環境に関わる事業を手掛け、環境に関する深い知見を有する技術集団としてテクノ中部は、同展示会に毎年度参加。８２３社・団体が参加し、４万人を超える来場が見込まれる今年度は、ＰＣＢ分析・ＰＣＢ廃棄物処理支援、アスベスト分析・事前調査、アーク溶接の際に発生する溶接ヒュームフィットテストや、環境教育について紹介する。環境教育に関しては、環境調査・測定分析業務を通じて培った、専門知識、科学的知見を基に、子どもから大人まで幅広い層に対して提供する、環境保全に関する実習、観察会などの事業を紹介する。
一方で同社は、名古屋市港区の本店ビル屋上に、かつて広く農山村で見られた風景をモデルとして、池や小川、水田、樹林などを整備したビオトープを設置。愛知県環境学習施設等連絡協議会が主催する「ＡＥＬネット環境学習スタンプラリー」や、地元中学校の校外学習の受け入れを実施しており、地域住民が生物多様性を学ぶ場となっている。そうした取り組みが評価され、同ビオトープはこのほど「民間の取り組みなどにより生物多様性の保全が図られている区域」として、環境省の「自然共生サイト」に認定された。
