主な記事 詳細

過去の主な記事

経産省 GX推進へ全国経産局で説明会開催

 経産省は、昨年12月に策定した「GX実現に向けた基本方針」について、エネルギー政策を中心に説明する「GX地方説明会」を開始した。同方針は、今後10年を見据えたロードマップとして、今年度新たに総理官邸に設置したGX実行会議や、政府の審議会などにおける議論を踏まえて取りまとめたもので、今後のGX実現に向けた政策課題をはじめ、その解決に関する対応の方向性などを整理。GXによる将来のエネルギーの安定供給と、産業競争力の強化の両立を図る対策を示しており、このうち主に、エネルギー政策を中心とした説明と、来場者との意見交換を行う同説明会を、各経産局の会場とオンラインで同時開催する。
 具体的には、GX実行会議での議論の概要、「S+3E」の現状、エネルギー自給率・安全保障、国内外の価格変動影響、気候変動対策とGX―の動向などを説明。その上で、エネルギー政策の要諦として省エネルギー対策、脱炭素電源の拡大、水素・アンモニアの社会実装、脱炭素社会における電力・ガスシステム、資源・燃料の確保、カーボンリサイクル燃料/CCS―に関する方向性や具体的な対策を示す。さらに、このほど開会した通常国会に提出する、GX推進法案で措置する「GX経済移行債」(仮称)の発行や「GX経済移行推進機構」(同)の創設、炭素に対する賦課金制度の導入(28年度~)、発電事業者に対する有償オークションの段階的導入(33年度~)などについて、「成長志向型カーボンプライシング構想」として説明する。
 同省は今月19日に中部経産局、20日に関東経産局で同説明会を開催しており、個人、企業など多数が参加。来月は3日近畿、6日東北、13日内閣府沖縄総合事務局経産部、15日北海道、22日中部(北陸支局)、27日九州、28日中国―の7経産局、3月1日に四国経産局で開催を予定する。