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関西電 近畿学生住宅大賞企業賞に福井高専

 関西電力は、今年度の「近畿学生住宅大賞(企業賞)」に、福井工業高等専門学校の研究論文「地熱と薪ストーブを活用した快適空調住宅」を選出した。同賞は、近畿2府4県の建築士会でつくる近畿建築士会協議会が、次世代教育の一環として「未来の建築士である近畿圏内建築系大学、高専、専門学校に在籍する学生(院生は除く)を対象に、各校の住宅課題で行われた集合住宅や併用住宅、リノベーションなどに関する全作品の中から優れた内容のものを選出する」(同協議会)、昨年創設の公募型コンペ。このうち企業賞は、取り組みに賛同する協賛企業が「研究の独自性と共に商業性・事業性の高い内容の企画・研究などに対して、企業自らが選出・顕彰する」(同)もので、関西電はこのほど、福井高専に賞状と副賞を贈った。同校の林智央さんによる前記研究は、オール電化住宅において、ヒートポンプの効率をあげるために地下熱を効果的に利用すると共に、地域に広く普及する薪ストーブの燃料効率を上げるため、室外機の至近場所に薪置き場を設けて放射熱と風によって薪の乾燥を促進させる―というもので、地域に根差したスキームの独自性が評価された。なお、福井高専は、第1回となる昨年も「余熱を利用したZero Energy House水冷装置の活用」で、関西電から企業賞を受賞している。