ベストセラー本がオール電化導入を強く推奨
発行2か月で5刷り・20万部のベストセラーになった話題のムック本「60歳からはじめて人生が楽しくなる100のこと」(宝島社刊)が、オール電化の様々な長所をあげて、前期高齢者が間近な中高年世代に対して電化の導入を強く薦めている。同著は、12年後の36年に高齢者率が33・3%になる―との予想を厚生省が明らかにしたことを受けて、世界に例のない超高齢化社会を迎える前に、これから高齢者になる世代に対して、タイトルに掲げた「60歳からはじめて人生が楽しくなる100のこと」を、準備、人間関係、家、お金、健康、たしなみ、習慣、仕事、暮らし、趣味―の10分野ごとに、実際の高齢者の経験談を基に推奨する指南書となっている。このうち「家」の項目で「オール電化生活で安心、安全を買う」として、高齢者の安全、さらにリスクマネジメントの観点から、電化の導入を勧めている。
具体的には「セキュリティ面から、60歳を過ぎたらガスと火を使わない生活を送りましょう」として、78歳から寄せられた「子どもに『これから一番怖いのは火事とガス漏れだ』と言われて、オール電化にしたところ、日々安全性を実感している」、また70歳からは「防火の観点から仏壇を電気製のお線香にして、火事が気にならなくなった」などの、実体験に基づく意見を紹介した上で、電化機器の扱いやすさについても言及し「IHは手入れが簡単なので自炊派の方こそオール電化がお薦め」とアドバイスしている。なお「家」項目ではオール電化の推奨のほか「身体が動くうちに家の模様替えをする」「切羽詰まる前に介護施設を見学しておく」ことを推奨。さらに「人間関係」の項目では「パートナーを大事にする」とも。同著は6刷りが決定しており、オール電化の普及拡大に追い風となりそうだ。