主な記事 詳細

過去の主な記事

ヒートポンプC エネ基本計画などへ意見提出

 ヒートポンプ(HP)・蓄熱センターは、エネルギー基本計画(案)などの政策について、パブリックコメントを提出した。具体的には、①エネルギー基本計画(案)、②地球温暖化対策計画(案)、③パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略(案)、④政府がその事務及び事業に関し温室効果ガスの排出の削減等のため実行すべき措置について定める計画(案)―の4つの政策に対する意見を提示。このうち①と②に対しては、電化手法としてHPを、デマンドレスポンス・VPP(バーチャルパワー・プラント)を実施するための分散型エネルギーリソースとしてHP・蓄熱システムを、それぞれ例示することを特に求めた。
 50年カーボンニュートラルの実現においては、脱炭素化された電源による電化推進の必要性が示されており、様々な電化手法の中でも、高効率で再生可能エネルギー熱を活用できるHPは、産業・業務・家庭部門での具体的な電化手法として例示すべき技術であることを提示。一方で、太陽光や風力などの変動性再エネの普及拡大に重要となる、需給調整力を持つ需要サイドの分散型エネルギーリソースとしてのHP・蓄熱システムについては、電気と熱のセクターカップリングとして、両政策に例示することを求めた。
 また、4つの政策に共通し、再エネ熱として「空気熱」を例示することを要望。エネルギー供給構造高度化法において空気熱は、再エネ源として定義されているが、太陽熱や地中熱と比較して認知度が低いため、選択肢として見落とされないように例示されるべき―との考えを示した。