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九州電 薩摩川内市と協力し地域再開発推進

 九州電力は、川内原子力(計178万㎾)が立地する鹿児島県薩摩川内市と協力して、市内中心地で地域再開発を開始する。市役所に隣接する川内文化ホール(966年竣工、今年3月に閉館・廃止)の跡地を用地に、九州電が市から土地を29年間賃借して、新たに市民向けの多目的スペースとテナントエリアで構成する2階建ての本館と平屋建ての別館を中心に、広場、立体駐車場(120台予定)、公用車用駐車場(同56台)―などを設け「にぎわいの創出と共に、子育て層を中心とした親子3世代が集い、楽しみ、くつろぎ、学べる場所」(市企画政策部企画政策課)として、市中心部の活性化を促進するための地域振興事業となる。
 九州電は「グループ経営ビジョン2030」に掲げた「持続可能なコミュニティ共創」に取り組む場所として「薩摩川内市は最適地となる」との判断から、20年4~6月に市場性調査を行った上で、同9月に市と「ホール跡地利活用に関する基本協定」を締結。さらにこのほど「実施協定」を締結し、プロジェクトに着手することになったもの。計画では、年明け早々に既設ホールの解体を開始した上で、22年度中の本体着工に向けて基本設計に着手する。新施設の総延床面積は3500㎡程度を予定しており、竣工と運用開始は23年度中となる予定。総事業費は、施設整備と市有地賃借料(29年間)を合わせて26億円を見込んでいる。