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東電PG ラオスで同国電力公社に経営指導

 東京電力パワーグリッド(PG)は、ラオス人民民主共和国で来月より、同国電力公社に対する経営指導を行う。ラオス電力公社は近年、過去に行った電源開発への過投資や電気料金の不適切な設定などによって財務状況が急激に悪化していることから、ラオス政府が「技術的にも歴史的にも同国に先行する日本の電力の支援・協力を得て、同公社とラオス送電会社の組織・事業体制を刷新する」と共に、財務状況改善に向けた企業体力の強化を図るため、日本政府に協力を要請。そのため、JICA事業となる「ラオス国電力公社経営マネジメント改善プロジェクト」を東電PGに委託して、国際貢献事業として今年度より行うもの。
 東電PGは、東電設計やデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーと協力し、現地調査によって両社の経営状況などを精査した上で、経営目標・経営戦略の策定や、長期的視点に立った人材育成・マネジメント計画・人事評価手法の各確立に向けた支援、効率的な資金調達手法や電気料金設定のノウハウに関する指導―を、9月15日~24年3月7日(予定)まで行う。

 なお、ラオスでは現在、東電PGと東電ホールディングス(HD)が、同国政府の目指す「電力系統マスタープラン策定プロジェクト」の履行に協力する「電力政策アドバイザー業務」を22年9月まで、同じく東電HDと東電PG、東電設計が、ラオスの国内系統と隣国系統とを連系させるシステム・トゥ・システム連系の実現に協力する「電力公社経営マネジメント改善プロジェクト」を23年12月29日までの受託期間で、それぞれ行っている。