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HP蓄熱C 先進事例に四国電高松電気ビル

 ヒートポンプ(HP)・蓄熱センターは来月27日、高松市のサンポートホールで、四国電力の高松電気ビル(5階建、延床面積約1・16万㎡)を対象としたセミナーを開催する。同セミナーは、HP・蓄熱システムの普及促進に向けて取り組む、先進導入事例セミナーの一環として実施。環境負荷の低減、省エネルギーに配慮した同ビルでの取り組みを中心に、蓄熱システムの導入効果などを紹介する。
 同社高松支店が入居する高松電気ビルは、高松市亀井町の旧高松電気ビルの老朽化に伴って、四国電が企業理念とする「地域共生」を念頭に16年4月、同市室新町に新設。香川県内における電力安定供給の「現場第一線作業場」として、また南海トラフ地震などを想定した大規模災害時の防災拠点として、耐震性の向上や防災機能を充実させると共に、熱負荷の低減、自然エネルギーの有効利用といった最新技術を導入した、省エネ性、経済性、防災性に優れた環境配慮型のオフィスビルとなっている。建築物の環境性能評価(CASBEE)でSランクを取得しており、19年には同ビルを運営・管理する四電ビジネスが、同ビルでの環境負荷低減・省エネ化の取り組みが評価され、建築設備技術者協会のカーボンニュートラル賞を受賞している。
 同セミナーでは、HP・蓄熱システムの動向を同センターが紹介すると共に、四国電土木建築部副リーダーの天野雄一朗・博士(工学)が、同ビルにおける環境負荷低減・省エネ化の取り組みについて詳説。その後、施設見学会を行って、空気熱・地中熱を活用した氷蓄熱空冷・井水熱源水冷のHPチラーや、氷蓄熱、帯水層蓄熱設備を紹介する。