国交省「コロナ時代のダムツーリズム」を推進
国交省は、新型コロナウイルスの感染拡大に対応した「Go To」キャンペーンの支援策として、広報誌「ダムを見に行こう」の特別号「秋・冬のダムツアー」を制作・刊行した。ダムや水力設備を観光資源と位置付け、官民・地元の協力によって観光客を誘致して、地域経済の振興につなげるダムツーリズムの普及に向けた取り組みで、既報のように同省が13年より、四半期毎に発表している定期広報誌の特別版として、コロナ禍の現在でも参加可能な全国のダムツアーを冊子と同省のホームページで紹介するもの。具体的な推奨ツアーは、東京電力リニューアブルパワーの矢木沢水力 (24万㎾)が取水する水資源機構の矢木沢ダム(利根川水系利根川)、関西電力の丸山(12・5万㎾)、新丸山(6.3万㎾)両水力が取水する中部地方整備局の丸山ダム(木曽川水系木曽川)など11コースで、前者は「ダム周辺と内部見学~決して立ち入ることのできない厳冬のダムへようこそ」のツアー名で来年2月16日(予定)に、後者は「水と地域のくらし」のツアー名で、今月19日に行われる。
なお、各ツアーは、いずれも同省と民間のツアー会社が連携して企画(旅行会社が単独で企画するツアーも含む)しており、ツアーの催行中はコロナ対策を徹底する。そのほか、同広報誌では、コロナ対策の一環として「ステイホームしながら、インターネットで見学できる8つのダム」も紹介。このうち東北電力の浅瀬石川水力 (1・71万㎾)が取水する東北地方整備局の浅瀬石川ダム (岩木川水系浅瀬石川)と、 津軽水力(8500㎾)が取水する津軽ダム(同水系岩木川)は、両ダムの詳細や水力事業の重要性などについて、ご当地アイドルの「りんご娘」と一緒に楽しく学べる動画で紹介して人気を集めている。そのため同省は、同配信サービスを来年7月下旬(予定)まで行って、ダム・水力事業の周知と関心の拡大につなげる考えだ。