経産省 第一種電気工事士定期講習オンライン化
経産省は来月にも、オンラインによる第一種電気工事士定期講習を開始する。新型コロナウイルス感染症の拡大下においても、電力などのインフラ事業者が感染拡大の防止対策を講じながら、安全な事業継続が確保できるよう、産業保安規制での柔軟な運用を認める取り組みをこれまでに実施。具体的には、①保安講習の中止・延期や代替措置、②定期保安検査期限の延期、ウェブ検査の実施、③窓口における申請や出勤を不要とする取り組み―を行っており、このうち保安講習の代替措置として、感染症の拡大を防ぎながら効率的・効果的に受講できる、オンライン講習の導入を発案。緊急事態宣言の発令を受けて、第一種電気工事士の定期講習を行う指定講習機関に対して、先月末までの講習延期と共に、オンライン化の検討を要請していた。
同省は、987年の制度開始時から、会議室などを利用した集合方式で実施してきた同定期講習を、自宅などでオンラインにより実施できるよう、オンライン化に関する留意事項などについて、今月中を目処に省令の解釈や運用内規に定め明確化する。同オンライン講習では、受講者の都合に合わせた受講が可能なeラーニング型と、日時は指定するが、現在の対面方式に近い形で受講できるウェブ会議型の方式を採用することを想定。このうちeラーニング型講習では、受講中の質疑などはチャット、メールで対応し、受講後に本人確認も含めて、効果測定を行う。各講習機関での準備が整い次第、早ければ来月から実施される見通し。