JERA 越オモン火力へのLNG供給を検討
JERAは、既報のように昨年10月、ベトナムの国営電力会社であるベトナム電力公社と交わした「LNGバリューチェーン事業に関する覚書」に基づき、同公社の子会社であるカントー火力発電が管理・運営するオモン第1火力(天然ガス・LNG、計63万㎾)へのLNG供給に向けた関係者との話し合いを開始した。需要が減少する国内市場と比べ、市場開放・自由化政策の下で近年、電力需要が急増するベトナムにおけるLNG事業の拡大を目指した措置で、同国の設備容量の約6割を所有する同公社と協力して、天然ガスの枯渇により「25年までにLNGを最大500万t輸入する」方針を決めているベトナム政府の意向に沿って、公社所有の複数火力のうち、1号機(33万㎾)を三菱重工業、2号機(30万㎾)を双日(蒸気タービンやボイラーなどの主要設備は三菱重工が提供)がそれぞれ受注して、日本企業との関わりの深いオモン第1火力に対するLNG販売の事業化に向けて現在、カントー火力発電や同火力が立地するカントー市、市人民委員会などと話し合いを進めているもの。なお、ベトナム電力公社はこれまでにLNGを調達したことがないため、オモン第1火力への供給は、JERAとの共同調達のスキームを採る見通しだ。
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