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東電FP、JFEエンジ 船橋市で再エネ事業

 東京電力フュエル&パワー(FP)とJFEエンジニアリングは、千葉県船橋市の委託を受けて、市内高瀬町の市営高瀬下水処理場で排出される汚泥を発酵させて産出するガスを燃料にしたバイオマス発電事業を、22年度から開始する。同事業は、既報のように両社が17年に交わした「再生可能エネルギーおよび自治体等インフラサービス分野における共同事業の実施に向けた基本合意」に基づく取り組みで、電力とエンジニアリング事業者の両ノウハウを融合した「循環型社会の構築を目指したバイオマス発電のトータルソリューションサービス」(東電FP)となるもの。
 事業スキームは、来月末を目処に、JFEエンジニアリングが市と「高瀬下水処理場消化ガス発電事業」に関する受託契約を結んだ上で、同社がDB(設計・施工一括)方式で、同下水処理場敷地内の4700㎡に、汚泥処理用の消化槽やガスタンク、発電プラントなどを整備し、完成後の管理と運営を行いながら、発電電力を東電FPに売電する―という民設・民営&DB方式による再エネプロジェクト。JFEエンジニアリングは、22年3月末までに設計・施工を完了させ、翌4月1日から42年3月末までの20年間、設備の維持と管理を行う。なお、市との契約限度額(税込)は37・4億円を予定している。東電FPとJFEエンジニアリングは今後も、自治体などが所有するインフラ施設を対象に、○下水汚泥の燃料化、○バイオマス発電、○廃棄物処理・リサイクル―などを包括したインフラサービス・ソリューションを共同で展開して「社会的課題である化石燃料使用量とCO2排出量の両削減につなげる」(同)考えだ。