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生協連 調査で電力会社の切替え予定無し半数以上

 日本生活協同組合連合会は、同組合員を対象に実施した調査「わが家の電気・ガス料金調べ」の結果を取りまとめ、このうち電力会社・メニューの切り替え経験・予定に関する質問において、「切り替える予定は無い」との回答が前回調査に続き最も多かったことが判明した。同調査は、同生協連が実施する「家計・くらしの調査」の全国モニター約1700件を対象に今年7月、Eメールを通じて実施。有効回答824件のうち、電力会社・メニューの切り替え状況では、「電力会社を切り替えた」と23・8%が回答。17年5月に実施した前回調査時の11・7%から大幅に増加した一方で、「切り替える予定は無い」との回答が57%を占め、前回の60・8%よりも僅かに低いものの、最も多い回答となった。切り替える予定は無いと回答した理由では「切り替えてもメリットを感じない(料金が変わらないなど)から」が最多で47・7%、次いで「他の電力会社・料金メニューについて調べることが面倒だから」20・0%、「電力会社・料金メニューの比較が複雑でよく分らないから」が16・4%となった。さらに、電力会社を選ぶ際に一番重視する点については、「月々の料金が安いこと」が50・7%と5割を占めた。また同質問に対する回答では、「停電の心配が無いこと」が19・9%と次いで多く、電力小売り事業に関する理解が浸透していないことが改めて浮き彫りとなった。

 都市ガス会社・メニューの切り替え状況に関しては、「切り替える予定は無い」が最も多く63・6%を占めており、「新しい会社に切り替えた」との回答は前回調査の4.6%から上昇し、11・1%と全体の1割に達した。一方で都市ガスの自由化に関しては、依然35・8%が「知らない」と回答した。