JERA、大ガス 米フリーポートが来月初出荷
中部電力から、16年7月に事業を承継したJERAが、大阪ガスと共同で米テキサス州で計画する天然ガスの液化加工プロジェクト「フリーポートLNG事業」で、試験操業分のLNGが来月にも初出荷(調達量は未定)できる見通しとなった。両社が25%を折半出資(残る50%を米フリーポートLNGデベロップメントが出資)する、FLNGリクイファクションが、現地で整備を進めるガス液化施設(3系列のうちの第1系列)の運転準備が整ったことから、試験操業を経て、今秋にも商業運転を開始し、日本などへの供給を本格化させるもの。JERAは初年度に、自社年間調達量の約7%に相当する232万tを調達する予定で、調達したLNGは自社消費のほか、欧州やアジア諸国にも供給して収益の拡大につなげる。フリーポートプロジェクトの第1系列のスタートについて同社は「米産シェールガスによる安価な天然ガスの調達を通じ、仕向地制限のない競争力のあるLNGの調達が可能になると共に、供給ソースの分散化と価格指標の多様化にもつながる」と期待する。なお日本のエネルギー事業者が出資する米でのシェールガスプロジェクトの事業化の開始は、今回が初ケースとなる。
endwhile; ?>