主な記事 詳細

過去の主な記事

NEDO 火力効率化に向けIoT活用GL案検討

 NEDOは今年度中を目処に、東京電力フュエル&パワー(F&P)と関西電力がそれぞれ取り組む、IoTを活用した火力運営の効率化に関する実証事業と連携し、同効率化に向けた体系的な方策を示したガイドライン(GL)案を作成する。電力が保有する運転データや、暗黙知になっている細かな運転ノウハウといった各種データについて、解析技術やAI技術などの活用により、最適運用の形式知化を図る考えで、火力運営の効率化をはじめ、世界の電力市場における競争力の獲得につながることを期待する。NEDOの助成を受けて、東電F&Pと関西電は今年度、IoT技術などによりデータの共有・管理・活用を行うためのシステムを構築すると共に、同システムの効果を検証する実証を推進する。並行してNEDOは、発電設備技術検査協会への委託事業として、同実証や国内外の先進的な取り組み事例について調査した上で、同GL案を作成する。
 同GL案の作成にあたっては、課題設定・必要データの選定・データクレンジング・解析・モデリング・精度確認といった、一連の手法を体系化。データの活用が発電事業に及ぼす最終的な投資効果や経済効果、社会全体への効果などを明らかにすると共に、電力会社、IT企業、メーカーなど多様な利害関係者間での、公平・公正なデータ連携の在り方について整理する。同GL案が社会で広く活用されるための方策についても検討する考えだ。