主な記事 詳細

過去の主な記事

中国電 広島広域都市圏共通ポイント事業に協力

 中国電力は、地域経済の活性化を目的に、広島・山口両県の24市町でつくる「広島広域都市圏」がこのほど運用を開始した地域共通ポイント事業に協力する。同事業は、地域の住民が、圏内の加盟店などで買い物をした場合に、100円につき1ポイントが溜まるほか、環境美化などの慈善活動やイベントに参加した場合にも適宜、ポイントが加算され、溜まったポイントを自身が所有するICカードにプールして別の買い物に使用できる―というもの。広島市の中心部から60㎞圏内に立地する24市町で構成する同広域都市圏が「圏域内の地域資源や地場産業が付加価値を生み続ける地域経済圏の構築を目指した取り組み」(広島市)として、同スキームによる地域共通ポイント制度を事業化。主旨に賛同した中国電が、同事業の「パートナー企業」となったもの。これにより同社のウェブ会員組織に加盟する契約者は今後、自身が所有するエネルギアポイントを、そのまま同事業のポイントとして充当できることになる。
 取り組み初年度となる今年度は、広島市がモデル自治体となって同事業を展開する。市は現在、中国電など6社に留まっているパートナー企業を、年度内を目処に100社に拡大させると共に「福祉団体への寄付や圏域内市町の特産品の購入なども加算の対象とする」(市)考えだ。ポイントをプールできるICカードは、電子マネーの「WAON(ワオン)」とIC乗車券の「PASPY(パスピー)」「ICOCA(イコカ)」だけだが、こちらも適宜拡大させる予定。なお、広島広域都市圏は広島市を中心に呉市、東広島市、山口県岩国市などに跨っており、圏内人口は230万人と広域都市圏としては全国最大となっている。