規制委 来夏のIRRSへ統合マネジメント強化
原子力規制委員会は、来夏に予定されているIAEAによる総合評価サービス(IRRS)のフォローアップミッションに対応するため、原子力規制業務における「統合マネジメントシステム」の強化に向けた取り組みを加速する。16年に実施されたIRRSは、規制プロセスと、それらを支える支援プロセスに関係する文書の体系化といった、同システムの確立を求めた。来夏のフォローアップミッションでは、同指摘への対応状況について、評価を受けることになっており、規制委は現在、同システムの充実・強化を進めているところ。その一環として、今年度中を目処に、規制委における同システム関連文書を整理すると共に、同システムに関するeラーニングコンテンツを作成する。
具体的には、文献・現地調査を通じて、米国原子力規制委員会における同文書の整備状況なども参考に、同文書の類型化・体系化を実施。さらに、原子力規制庁の職員が、同システムの基本を習得するための、eラーニングコンテンツを作成する。同コンテンツは、15分程度の講義を想定しており、安全文化の教育・啓発の要素も組み入れる考え。