経産省 ガス小売り比較サイトに近く電力も参加
経産省は、今年度から試行的に運営を開始した「ガス小売り自主保安比較サイト」について、今月中にも電力など計30社程度が新たに参加する見通しを明らかにした。同サイトは、ガス小売り事業者による自主保安活動の促進を目的とした「見える化」制度の構築に向けて昨年、高圧ガス保安協会内のホームページに開設。事業者が独自に取り組む自主保安活動の内容・レベルを、需要家が検索・比較できる仕組みとなっており、現在、東京ガス、大阪ガスなどの6社が、同サイトの参加事業者として、保安活動体制、保安業務、需要家への安全教育・啓発、他の制度による保安表彰の受賞歴といった情報をそれぞれ公表している。
同省は、ガス小売り事業者が複数参入する地域において、需要家が自身の使用機器や使用環境で、保安上留意すべき事項を理解しながら、ニーズに合った事業者選択が可能となるサイトの構築を目指しており、昨年12月から今年1月にかけて、参加事業者の第2次募集を実施。同募集では、事業者が日頃取り組んでいる保安活動の中で、特徴的な取り組みやその実施頻度をはじめ、自主保安レベルの自己評価の提出を求めており、ガス小売り事業の拡大を目指す電力を含む多数の事業者から応募があった模様。自己評価については、同制度の全体を審議する運営委員会と、自主保安の取り組み状況を評価する審査委員会で確認し、今月中旬を目処に決定した上で、参加事業者を確定・公表する。