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関電不 停電時のエレベーター使用が可能に

 関電不動産開発は、大阪府交野市に建設中の新規分譲マンション「シエリアシティ星田駅前」に、停電中でもEVからの給電でエレベーターが使用できる「V2Xシステム」を、全国に先駆けて導入した。

 関電不動産開発が展開する高環境性能集合住宅・シエリアシティシリーズは、いずれもマンション敷地内に太陽光設備と蓄電池を接続したV2Xシステムを設けて、平常時には同太陽光での発生電力を共用部の照明などに供給すると共に、カーシェアリングサービスで導入するEV(バッテリー容量は40 kWh)の急速充電用に用いている。そこで、同システムを共同開発した日立ビルシステムの協力を得て、同システムをさらに拡大して、全国初のスキームとなるエレベーターの有事対応システムを初めて商用化したもの。

 新システムは、EVと蓄電池の充放電機能、太陽光の直流電源を交流電源に変換する機能を持つ「Hybrid‐PCS(パワコン)」を核に、大規模地震や豪雨などによる停電時には、同パワコンと接続したEVのバッテリーから直流電力を取り出し、交流電力に変換してエレベーターに供給する。運転可能時間は諸条件によって異なるが、平均で14時間を想定している。
 近年、降雨の激甚化が社会問題になっており、高層集合住宅の停電は住民にとって差し迫ったリスクとなっている。そのため、関電不動産開発は今後「同システムを災害時のレジリエンス強化の観点から積極的に採用していく」という。同システムを標準装備したシエリアシティ星田駅前は、JR星田駅の北側で同社が進める「SMART ECOTOWN」プロジェクトの中枢をなす、15階建ての2棟のタワーマンション。ウエストスクエア(計225戸)と、イーストスクエア(同157戸)とで構成し、いずれも「ZEH‐マンションOriented」を取得している。