西日本技開 伊万里市のCN図書館構想に参画
西日本技術開発は、佐賀県伊万里市の委託を受けて、市営図書館を「市民向け環境学習の拠点となる『カーボンニュートラル(CN)ライブラリー』として再生する」(市プロジェクト推進課)新たな取り組みを開始する。
活字離れや読書人口の減少が社会問題となっている中、公営図書館をCN関連の情報発信拠点として活用することで、図書館利用者のアップと共に、市民に対する環境教育の充実を図る画期的な取り組みだ。同市はCNライブラリー構想を、27年度を達成年度とする「市再生可能エネルギービジョン」の目玉事業と位置付け、来年度に開館30周年を迎える市内立花町の市民図書館(平屋建て・一部3階、延床面積4374㎡)の周年記念に合わせて、①再生可能エネルギーに対する市民の理解と関心の向上、②SDGsの認知度アップ―を目的に、西日本技術開発の協力を得て、同図書館をリニューアルして施設内に再エネ設備を導入。館内や中庭などに体験型コーナーを整備して「『知の拠点』として、エネルギーや再エネについて情報発信する」(同)もの。
同社は、近く業務を開始して、CNライブラリーとして再生するために必要な資機材や機器などを探るための事業化準備調査を行った上で、来年3月末までに、改修工事のスケジュールと概算事業費、完成後のイメージ図の作成―などを行って、市が来年度に予定する着工につなげる。