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東京都 卒FIT住宅太陽光買取1.7万㎾に拡大

 東京都は、都内住宅の卒FIT太陽光設備を対象に、kWhあたり11円で買い取る「とちょう電力プラン」の今年度受け付けを開始し、初めて1万㎾を超える太陽光から買い取ることを明らかにした。CO2排出の実質ゼロにつなげる「ゼロエミッション東京」の実現に向けて、30年までに都施設で使用する電力の再生可能エネルギー100%化を推進しており、その一環として20年に同事業を開始。09年のFIT開始から10年の買い取り期間が満了した、住宅用太陽光の余剰電力を買い取り、都が保有する施設で利用する仕組みを導入した。このほど、同プランを取り扱う今年度の小売り事業者を出光興産に決定。来月から1年間にわたり、同社の基準買い取り価格とするkWhあたり9.5円に、都が同1.5円を上乗せして、11円で買い取るサービスを提供するもの。
 同プランによる買い取り量は、20年度の5000㎾から21年度5500㎾、昨年度には1万㎾に拡大。さらに今年度は、約5000件分にあたる1.7万㎾を受け付け、都立特別支援学校、都廃棄物埋立管理事務所に供給する。太陽光の環境価値は、自家消費分を含めて都に帰属する。なお出光興産は、再エネ中期戦略に基づいて今年度から、同プランを昨年度まで提供していた完全子会社の出光グリーンパワーを吸収合併し、小売り事業を1社体制に変更した。