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中部電ミライズC 見守りサービス全国提供

 中部電力ミライズコネクトは今年度、入居者見守りサービス「テラシテR」を全国で提供する。中部電が「グループ経営ビジョン2.0」に掲げる、地域社会・顧客の多様なニーズに合った、ソリューションの提供―を担う同社は、くらしをサポートする新たなサービスの提供と、中部電ミライズの電気・ガスの販売支援を実施。このうちライフケアサービスの一環として、入居者の自宅に設置された、スマートメーターから取得する電気使用量の変化を、同社独自のアルゴリズムにより分析し、異変検知の際には、入居者や緊急連絡先、管理会社などに連絡する、テラシテRを開発し、中部電エリア内における中部電ミライズの需要家を対象に、昨年6月から提供を開始した。その後、東京電力パワーグリッドのエリア内で電力データの一般開放がなされた10月以降は、同開放が行われた順に地域展開している。
 テラシテRは、見守りサービスの課題である、導入コストの高さや入居者のプライバシー配慮の難しさを解決するため、電力データの利用により宅内へのカメラ、センサーなどの新たな機器設置、インターネット環境を不要とすることで、プライバシーに配慮した、安価な利用を可能とした。現在、全国8エリアでサービスを提供しており、今年9月から北海道電力ネットワークエリア、11月には沖縄電力エリアでの提供開始により、全国的なサービスに拡大するもの。このほど経産省が開催した、電力・ガス基本政策小委員会で中部電ミライズは、同社グループのミライズコネクトが提供する同サービスを紹介した上で、今後も各種データを活用したサービス開発を行うと共に、金融データや他のインフラ事業者のデータなど、業種の垣根を超えた連携も視野に、高度なサービスを実現する考えを示した。