東電RP 青森洋上風力事業段階アセス検討へ
東京電力リニューアブルパワー(RP)は、住友商事と共同で実施する「青森津軽南洋上風力発電事業(仮称)」について、環境影響評価手続きを進める。同事業は、青森県つがる市と西津軽郡鰺ヶ沢町の沖合において、1.5万~2万㎾級の風車を34~45基、最大で計67・5万㎾の風力を設置する計画。今年3月にアセス手続きを開始しており、同社が提出した計画段階環境配慮書に対して、このほど環境大臣意見が経産大臣に提出された。同意見では、ゾーニングマップを踏まえた設備配置の検討や、鳥類、眺望景観への影響回避・低減に向けた環境保全、主要な眺望点からの最大限隔離といった措置を講じることなどを求めた。
同海域(青森県沖日本海の南側海域)は昨年、洋上風力に適した海域として「促進区域」に指定され、現在、経産・国交両省による事業者公募が行われているところ。他方で、国交省はこのほど、青森港を洋上風力の建設拠点となる「基地港湾」として、正式に指定した。基地港湾の指定は全国で6か所目、県内では初めてで、県は今後4年間にわたり、約123億円をかけて地盤改良工事などを進める。同港湾指定を追い風に、東電RPは計画を推進する考えで、今後、同意見を勘案した経産大臣意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階のアセス手続きを進める見通し。