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エネ庁 系統空容量から予想潮流の公開に変更

 経産省エネ庁は、一般送配電事業者が担う、系統情報の公開に関して、これまでの「空容量」から「予想潮流」に見直しを求める考えを示した。今年4月から、ローカル系統へノンファーム型接続が適用されて以降、基幹系統とローカル系統では、混雑を前提とした系統利用になり、空容量の有無は「ファーム型接続が可能な枠」という意味ではなくなった―と指摘。今後は両系統共に、予想潮流として容量超過分を含めた数値を公表し、従来の空容量マップにおける空容量の数値表記を取りやめることを提案した。
 空容量から予想潮流への見直し時期については、「系統情報の公表の考え方」を改定した上で、24年度初期までに、準備が整った一送電から行うことを提示。システム改修が必要な一送電については、24年度上期中を目途に見直しを行うことを求める考え。予想潮流の公表頻度に関しては、これまでの情報公開における頻度を維持するため、両系統共に月1回、系統の混雑度合を示す。また、今後多くの再生可能エネルギーなどが接続されると、平常時も出力制御が発生する可能性のある系統が多くを占め、情報公開の意義が少なくなることも想定。空き容量マップ自体は、空き容量の数値表記を取りやめた後も残すものの、同マップの在り方については、必要に応じて引き続き検討する。