東北電 SDGsセミナーで新規事業を紹介
東北電力は、24日に仙台市の中小企業活性化センターで開催される「SENDAI SDGsセミナー」に、SDGsに注力する企業の代表として登壇し、昨年より展開している新規事業「東北みらいファクトリー」の詳細について紹介する。同事業は、東北圏の地元企業と協力し、流通ルートに乗りにくい農水産品の端材を活用した新商品の企画・開発を行うことで「東北発信の持続可能な食産業、仙台発信の地域創生連携モデルの展開を目指す」(東北電)ための地域経済振興を目的とした取り組み。この一環として東北電は昨年10月より、総合商品事業の、かね久(仙台市)と連携し、サステナブル冷凍自動販売機「東北うまいもの食堂(規格外品で製造した食材の、再生可能エネルギー由来J‐クレジット使用電力を用いた自販機での販売)」を展開。同取り組みは、SDGsとフードロスへの対応と共に、カーボンニュートラルにもつながるサービスとして話題を呼んだ。こうした東北電の取り組みを高く評価した中小企業活性化センターが、宮城県や、みやぎ産業振興機構、東北経済連合会(会長=増子次郎・東北電会長)の後援を得て主催するSDGsセミナーに、東北電の参加を請願。同社が快諾して、セミナーでの事業紹介が決まったもの。
当日は、東北電の鈴木一真氏(事業創出部門所属)が報告者となって「低利用資源を有効活用したOEM(委託者商標による受託製造)事業」の演題で、東北みらいファクトリー・プロジェクトの詳細を紹介する。そのほか、宮城大学の西川正純・副学長が「SDGsの達成に資する水産資源の有効活用を目指して」の演題で講演を行う。実会場のほか、オンラインでも両報告・講演を無料で配信する。