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中部電ミライズ 駐車場シェアサービス開始

 中部電力ミライズコネクトは、愛知県岡崎市と協力し、市民や観光客の駐車需要に応えた官民共同の新たなサービスを開始する。両者が今年2月に交わした「駐車場シェアサービスの活用に関する連携協定」に基づく取り組みで、岡崎市が、来年から放映がスタートするNHKの次回大河ドラマ「どうする家康」の主人公、徳川家康の生誕地であることから「放映期間中を中心に、多数の観光客が当市を訪れて駐車場が不足するおそれがある」(市観光推進課)ため、中部電ミライズが事業パートナー提携を結んでいる駐車場シェアリングサービスのアースカー(東京都千代田区)が展開する「特Pサービス(車を停めたい観光客や市民と、空いている駐車場とをマッチングさせるデマンドサービス)」のスキームを導入して、希望者に対して迅速に駐車場を提供すると共に、市内における道路交通の円滑化、さらには交通事故の未然防止などの副次効果も狙う。

 同サービスは、市内の個人宅や企業から、使用していない駐車場を事前に募った上で、専用のウェブサイトで、車を停めたい観光客や市民が、自身のニーズに沿った日時や場所を同サイト上で入力すると、空いている駐車場が検索でき、即座に予約できる―というフロー。市によれば、これまでも「祭りや花火大会などのイベントの際は駐車場が不足し、周辺の道路で渋滞が発生して問題になっていた」(同)ことから、中部電ミライズの協力で「利便性が飛躍的にアップして、コロナ禍収束後の観光客増加につながる」と期待している。駐車場の不足は全国的な問題であることから、新しいシェアサービスの普及が今後、拡大しそうだ。