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北電産業、Kenes 省CO2先導プロジェクトに

 北電産業と関電エネルギーソリューション(Kenes)の取り組みが、国交省の支援事業「省CO2先導プロジェクト」にそれぞれ採択された。同省は、省エネルギー・省CO2につながる、先導的な技術を導入した住宅・建築物のリーディングプロジェクトを後押ししており、今年9月から10月にかけて、サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)として今年度第2回目の公募を実施。応募提案について、建築研究所が設置した評価委員会による審査の結果、両社を含む12件の提案を、省CO2先導プロジェクトに決定したもの。
 北電産業は、同社が今年4月に100%を出資して設立した北電産業小松ビル合同会社による「小松駅東地区複合ビル整備事業」が採択された。同事業は、事務所、多目的ホール、大学院、ホテルなどを配する駅前複合ビルの新築プロジェクトで、同公募では、特徴的な建築物正面部のデザインなど、建築・設備計画において北陸の地域特性を踏まえた多様な省CO2技術を導入し、「ZEBReady(50%以上の基準一次エネルギー消費量削減)」の達成を目指す取り組みが先導的―と評価された。同社は同事業について、「小松で体感できる環境建築」をコンセプトに、建築・設備が一体となった、大規模複合施設でのZEBReadyを実現し、日常時も災害時も南加賀地域の拠点となる、先導的環境配慮型複合施設のプロトタイプを目指す。
 Kenesは、「みどり」と「イノベーション」の融合拠点―をまちづくり方針とした、大阪駅前の大規模複合開発における「うめきた2期地区開発におけるエネルギーマネジメントプロジェクト」が採択された。大規模複合開発で各種の未利用エネルギーを積極的に活用し、街区全体で取り組むエリアエネルギーマネジメントが先導的―との評価を得た。同事業を通じて同社は、最先端の環境技術や資源循環インフラ導入、街区間のエネルギー融通を含むエリアエネルギーマネジメントにより、環境・防災性能が統合された次世代まちづくり基盤の構築を図る考え。