関西電など 万博に備え関西エアポート拡張
関西電力や大阪ガスが出資する関西エアポートは、25年国際博覧会(大阪・関西万博)の開催に合わせた関西国際・空港第1ターミナルの大規模工事を、今月末より開始する。来年度以降の新型コロナウイルス禍の段階的収束を見込み、国内旅客やインバウンドの需要回復に備えた措置で、今後の収束に歩調を合わせながら同ターミナルビルの改修工事を4段階に分けて行う。第1段階では、国内線エリアの改修と本館3階への国際線到着動線の増築。第2段階では、2階中央への国際線出発エリアの新設と一般エリアへの商業施設の新設。続く第3段階で、4階保安検査場エリアの増築と3階国際線ラウンジの新設を行った上で、最終ステップとなる第4段階で、2階国際線の出発エリアの拡張を行う。各施設の運用開始時期は、第一弾として22年秋に2階の新国内線エリアの運用を開始。さらに翌23年の冬に同階の国際線出発エリアを供用。万博開催直前の25年春に4階の新保安検査場と3階の国際線ラウンジの運用を開始し、26年の秋に2階の国際線出発エリアの南北商業施設の運用を開始する―というフロー。世界の航空会社で組織する国際航空運送協会(IATA)は「世界の航空需要がコロナ禍前の水準に戻るのは24年になる」との見通しを明らかにしているが、関西エアポートは「万博の盛り上げに貢献できるよう、今後の航空需要に着実に対応していく」(山谷佳之社長)考えだ。なお、工事は大林組に発注する。
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