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九州電 ワクチン接種会場に大分支店を提供

 九州電力は、地域貢献活動の一環として、大分支店の1、2階を、新型コロナウイルス感染症対応ワクチンの市民向け接種センター(会場)として大分市に提供する。ワクチンの集団接種会場として市は当初、市内の大規模医療機関や保健所などを中心に会場の選定を進めていたところ、九州電から、大分支店の会場としての使用を提案されたため、同支店は医療施設ではないものの「市民にとってアクセスのよい場所に立地する上、これまでにも確定申告の会場として利用されるなど、多くの市民を受け入れる態勢(バリアフリー対応など)が構築されている」(市福祉保健部保健予防課)と判断。九州電の厚意を受け入れ、10日より同支店で75歳以上の市民を対象にした集団接種を開始した。
 支店1階のホールを受け付け会場として使用し、接種は2階の会議室で行う。接種するワクチンは米ファイザー社のもので、今月末まで、①10~16日、②17~23日、③24~30日―の3回に分けて接種する。ワクチン接種後は、万一に備えて会場内に15分以上待機させ、副反応なども含めた接種者の体調確認を行う。さらにアナフィラキシーなどにより接種者が体調不良に陥った場合には、会場内に常駐する医師と看護師が適切な治療を行う。接種者数は、他の市内2会場(大分こども病院、旧中島クリニック)の分も含め計6060人を予定している。市によれば、ワクチンの接種対象となる「75歳以上の市民は約6.5万人に上る」(同)ことから、九州電の今回の協力に対して「大変ありがたいことで、市民に替わってお礼を申し上げたい」という。