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東電HD/PG ラオスでグリッドコード整備

 東京電力ホールディングス(HD)と、東電パワーグリッド(PG)、東電設計は、ラオス人民民主共和国で今月末より、同国の国内系統と隣国系統とを連系させる広域連系(システム・トゥ・システム連系)の実現を支援する技術指導を開始する。豊富な水力資源を有するラオスは、電力輸出を外貨獲得のための大きな柱の一つに位置付けており「余剰電力を最適かつ柔軟に隣国に融通する」(ラオス政府)ため、国内系統と隣国系統とを連系させるシステム・トゥ・システム連系の実現を目指している。同構想への協力を要請された日本政府は、JICA事業として、同連系構築に必要となるグリッドコードの改善と系統連系・計画運用能力の向上を目指した「電力の質向上プロジェクト詳細計画策定調査」を行うことを決め、既報のように現在、東電PGと調査実施時期などについて、官民で検討している。
 これに加えて東電HDグループが、今月より新たに開始するJICA事業「グリッドコード整備及び運用体制強化による電力品質向上プロジェクト」は、ラオスにおけるグリッドコードの整備や、連系系統の適切な計画・運用体制の強化を支援すると共に、事業主体となる同国エネルギー・鉱業省やラオス電力公社の系統計画・運用能力の強化に向けた様々な取り組みを、今月末から23年12月29日まで行う―という国際貢献事業で、現地調査に日本工営が協力する。