エネ庁 次世代向け冊子で核燃料サイクルを周知
経産省エネ庁は、エネルギーに関する広報事業の一環として、次世代層向けパンフレット「マンガでわかる電気はあってあたりまえ」を刊行し、このほど同庁ホームページで公開した。同パンフレットは、青森県を舞台に、日常において意識することなく使っている電気の大切さについて、父母と中学生の姉、小学生の弟の4人家族が登場し、学びながら考えていくマンガと、図や写真などを用いて分かり易く解説する計20ページで構成。作成にあたっては、同県における電力供給を支える東北電力や、核燃料サイクルを担う日本原燃が写真提供などで協力した。電気を作る方法として、火力、水力をはじめ、太陽光、風力、地熱の再生可能エネルギー、原子力を紹介すると共に、エネルギーミックスをこれらの方法の組み合わせ―として説明する。
原子力に関しては、再エネと同様にCO2を排出しない電源であることを示すと共に、燃料をリサイクルできる電源として紹介。核燃料サイクルの仕組み、メリットを具体的に説明した上で、同県六ヶ所村の関連施設が「日本のエネルギーを力強く支えていく」ことを強調する。将来を支える若い世代が、エネルギー資源のほとんどない日本の状況などを知り、その上でエネルギーミックスの重要性や地球温暖化を防ぐための取り組み、原子力、核燃料サイクルの役割などについて考えていくことが大切―と結んでいる。