北陸電 JR北陸線福井県内三セク化で舵取り役
北陸電力の塩谷誓勝・取締役常務執行役員はこのほど「福井県並行在来線準備株式会社」の役員(非常勤)に就任した。既報のように同社は、23年春に予定されている北陸新幹線の金沢駅~敦賀駅間の開業に伴って、JR西日本から県内の並行在来線(現JR北陸線)の経営を引き継ぐ第三セクターの準備会社となるもの。設立時の資本金は5億円で、県が3.5億円、県内7市町が計1億円を出資するほか、北陸電と福井銀行が各2500万円(予定)ずつ出資する。21年の本格会社への移行時にさらに15億円を追加出資して、計20億円とする計画。JRから経営分離された後、試算では、開業初年度の23年度に8.2億円、さらに10年後の33年度には15億円の赤字が見込まれているため、塩谷・務執行役員は民間の代表として、第三セクターの舵取り役を担う。
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