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環境省 CO2の資源化で炭素循環社会モデル構築へ

 環境省は、CO2の資源化を通じて炭素循環社会モデルを構築する取り組みを推進する。50年にCO2排出量を80%削減するには、CO2を資源として活用する技術を実用化することが重要とされており、CO2を資源化する化学物質は多岐にわたる。同化学物質は、従来の化石燃料由来の物質で代替することも可能だが、CO2の資源化を本格的に進めるにあたって同省は、目的とする化学物質を製造すると共に、社会で活用するモデルの構築と、CO2削減効果などの検証・評価を行うことが必要―と判断。CO2の資源化を実現する課題として特に、30年時点を想定し、産業施設やその周辺大気からの排気ガスのCO2を回収・活用する技術について検討を進め、CO2を有効利用する炭素循環モデルの構築を目指すもの。
 同省は約3年間にわたり、委託事業として取り組みを推進する考えで、CO2回収・活用の実証を行って、同モデルが将来的に普及展開した際のCO2削減効果を検証・評価。CO2を産業施設の排気ガスなどから回収した場合と、その周辺大気から回収した場合の比較検討を行うと共に、同省が再生可能エネルギーや水素サプライチェーンなどにおけるCO2削減効果について示した、LCA(ライフサイクルアセスメント)ガイドラインなどを踏まえて、CO2削減効果の検証・評価を実施し、モデルの普及展開について検討する。