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東北電 マイクロ波無線通信回線がでんきの礎に

 東北電力は、日本電気と共同で構築した「電力保安通信用マイクロ波無線」が、国内電力保安通信網の礎として、電気学会の電気技術顕彰「電気の礎」を受賞した。戦後の復興期に、只見川水系を有する福島県会津地方で発電した豊富な電力を都市部に安定供給するため、東北電は953年3月、日本電気と共に国内初の無人中継所を設置。通話に加えて監視制御の情報伝送も行う、マイクロ波無線通信回線を仙台~会津若松間に構築して、保安通信の増強と安定化を図った。同回線は現在、送電線保護や遠隔監視制御にも用いられており、電気学会は、自然災害に強く電力の安定供給に欠かせない国内電力保安通信網の礎―と評価。社会生活に大きく貢献した電気技術の功績を讃える同顕彰の対象に決定し、3月13日に北海道科学大学で行われる全国大会特別講演に併せて、同顕彰を授与する。なお、今回で12回目となる同顕彰には、東北電のほか電力広域的運営推進機関の「電力安定供給を支えた全国電力融通」、東芝エネルギーシステムズの「送信用アレキサンダーソン型高周波発電機」、鉄道総合技術研究所・JR東日本などによる「鉄道信号用電子連動装置」が選ばれ、同顕彰は総計77件となった。