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JPEA 震災後の太陽光取り扱い上の注意喚起

 太陽光発電協会(JPEA)は、今月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震によって、被害を受けた場合の太陽光システムについて、取り扱い上の留意点を示した文書を発出し、設置者に対して適切な対処を求めた。同文書では、震災で倒壊の危険がある家屋に設置された太陽光システムと、家屋と共に倒壊した太陽光システムに分けて、取り扱い上の留意点をそれぞれ記載。倒壊の危険のある家屋所有者は、機器や配線の損傷から漏電の恐れがあるため、必ず分電盤の遮断器を切り、パワーコンディショナー(PCS)の運転ボタンを停止にした上で避難するよう指示。また、住宅などの屋根に設置されていた太陽光パネルや、屋内外のPCS、接続箱が震災で破壊され、家屋などの瓦礫と共に堆積しているような場合は、太陽光パネルに太陽の光が当たることで発熱の可能性があるため、「絶対に素手で触らず、電気用ゴム手袋などの絶縁性のある手袋を使用する」「ブルーシートや段ボールなどで覆いをするか、裏返しにするなどで、パネルに光が当たらないようにする」などの措置を求めた。さらに、太陽光パネルに配線でつながっている接続箱やPCSからの漏電による感電、火災などを防ぐため、「パネル間や接続箱、PCSとの配線コネクタを全て抜いた上で、配線を切断し、配線の切断面から銅線がむき出しにならないよう、テープなどで絶縁する」など、作業上の注意事項を示した。なお、家庭用太陽光の所有者に対しては、破壊された太陽電池パネルでも、発電し感電の恐れがあることから、販売・施工業者などに連絡して、適切な処置を依頼するよう注意を呼びかけている。