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経産省 次世代経営人材へサイバーSプログラム

 経産省は、サイバーセキュリティ(SS)人材育成の一環として、今秋にも次世代の経営人材を集中的に育成するプログラムを開始する。ニーズの高いスキルを持つセキュリティ人材の最適な活用に向けて、同人材のマッチング・モデルの構築を目指しており、同構築において、経営者のSSへの意識が低い―といった課題に対して昨年、SS経営ガイドラインを策定し、リスク管理体制や、インシデントに備えた体制、リスクの特定と対策の実装などに関する10項目の重要事項を示し、経営者の意識喚起を図った。
 さらに同省は、豊富なSS人材層の育成に向けた取り組みとして、セキュリティに対する理解を備えた上で、高度な経営判断を補佐する人材を育成するための、新たなプログラムについて、産学官の連携により検討。所属組織において、次世代の経営を担い、現在も経営トップへのアドバイスが期待される、30代後半~40代の社会人を対象に、経営戦略・知識経営、世界の先進的IT戦略、SS・個人情報保護―などのカリキュラムを設けた育成事業を実施する。また、同プログラムでは、経営視点で見たSS対策について考える契機とするための特別講義も行う予定。同プログラムの実施を通じて、戦略的発想、IT活用による戦略構築をはじめ、SSにおける情報活用―といった、スキル・ノウハウを身に付けた高度人材の育成を図るもの。